MT4で高値と安値を自動判断
メタトレーダー4は最高のトレードツールだ!
さて、これからセッションFXトレードの、具体的なトレード方法に入るのですが、その前にメタトレーダー4(MT4)を使って高値と安値をチャート上に自動で表示する方法をご紹介します。
このブログではMT4というチャートを使ってトレードをおこなっていますが、MT4を使えばなんと自動で高値と安値を拾って表示してくれます。
しろふくろうのセッションFXトレードでは、MT4に最初から入っているインディケーターをベースに作ったオリジナルのインディケーター「フラクタル3」(追加でインストールするものをカスタムインディケーターといいます)を使って高値と安値を判断していきます。
まずはMT4に標準のインディケーターはFractal(以下フラクタル)を使って、高値と安値の判定ロジックを理解しておきましょう。
※MT4にはフラクタル以外にも標準で30以上のインディケーターというテクニカル指標が入っていて、普通のチャートソフトでは出来ないようなチャートを作ることが出来ます。
MT4のナビゲーターウインドウの上から4番目「ビルウイリアムス」の中に「Fractals」という項目があります。
これをチャート上にドラッグ・アンド・ドロップするとこのようなチャートが表示されます。
チャート上の↓↑がフラクタルで表示された高値と安値です。
なかなかいいかんじですね。
ではこのフラクタルを少し紐解いてみましょう。
高値と安値のおさらい
「高値と安値を見つける」で解説した「高値と安値の定義」は次のようなものでした。
高値とは高値の高値にはさまれたより高い高値
安値とは安値と安値にはさまれたより安い安値
チャート上の高値と安値のイメージはこのようなものです。
MT4のフラクタルは、そのままのイメージで高値と安値を判断してくれるスグレモノなのです。
そのフラクタルの考え方ですが、MT4に標準のフラクタルでは最低5本のローソク足から高値と安値を判断しています。
ここではこれをフラクタル5という呼び方とします。
【フラクタル5】
高値を判定するためには、そのローソク足の手前に最低2本の高値より低い値のローソク足が必要です。
そして高値の形成のイメージでは3本目の高いローソク足の次に高値より低い値のローソク足ができれば高値の判定となりますが、フラクタル5では最低2本の低いローソク足が必要になります。
つまり高値または安値になるであろうローソク足が発生してから、最低2本ローソク足が出現するまでは待たないと高値または安値が確定しないということです。
実際、あとからチャートを見るとダマシの回数が少なく見やすいのですが、リアルタイムでエントリーポイントを探す上では、1本で高値が確定するのと、2本で高値が確定するのでは、価格が大きく動いた時にはタイミングに大きなズレが生じることがあります。
【フラクタル3】
そこでセッションFXトレードでは(これはフラクタルの教科書のルールからは外れるのですが)、高値(または安値)を判定するローソク足の前後1本ずつの最低合計3本で、高値(または安値)を判定するロジックに変更しました。
これをフラクタル3と呼ぶことにします。
で、「いったいフラクタルの値の違いがどんな影響があるのか?」ということでフラクタル3、5期間のインディケーターで比較してみました。
実際のチャートに表示して比べてみましょう。
【フラクタル3】
【フラクタル5】
予想通りですが、フラクタルの期間が短いほど高値と安値の出現回数は多くなります。
このように、すでに完成したリアルタイムでないチャートをみると、単純に期間が長いほうがダマシが少ないように思えます。
しかしながら、リアルタイムでチャートの進行を見ていると、5期間ではすでに大きく価格が上昇(下降)していることがあり、デイトレードではエントリーのタイミングとしては遅いのです(詳しくは次のエントリーの項目で解説しています)
これからお話するエントリー、エグジットのルールでは、高値と安値の確定にフラクタル3を使い最も早いタイミングで判断をします。そして、ダマシの回避に上位足の時間軸の高値安値を戻り高値として使うこと、5つのセッションでエントリーする時間を細かく分けることで、価格と時間のリスクの少ないトレードシステムを構築していきます。
具体的には、セッションFXトレードでは基本的に15分足をエントリーに使い、トレンドの判断と戻り高値と押し目の判定に1時間足を組み合わせることとします。
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