ホームランでなくこつこつ1点を取ることの大切さ
デイトレードは疲れるけども儲けるチャンスが多い
先週は「大波、中波、小波のトレード」についてお話しましたが、一週間を終えてドル円のトレードを振り返ってみたいと思います。
チャートはドル円の週足チャートです。
先週ドル円は底堅く推移しましたが、終わってみるとわずか1.03円の値幅でした。
週足でもNR7という値幅の収縮サインが発生しています。
ローソク足は上髭の長い同時線で、週初に買いのポジションを取って、金曜日まで保持しても全く儲からなかった一週間でした。
しかしながら、デイトレードではこんなかんじのプライスアクションでした。
ドル円1時間足をフラクタル3の反転のタイミングで高値安値を判定し、それを単純なグラフにしたものです。
先週一週間の高値安値の変動幅の合計は6.19円で、週の値幅に対して6倍の変動幅です。
さすがにこれを全部取ることは不可能ですが(そもそも日足も週足も高値安値の変動幅をすべて取ることは不可能)、仮に10%としても0.6円、1日平均12ptの収益チャンスとなります。
相場の格言では日計り(デイトレード)はつかれるばかりで損ばかりという言い回しもありますが、MT4などのチャートが我々でも使えるようになった現代のトレードでは収益機会を活かす事もできると思います。
仮に同じレバレッジでトレードすれば、明らかにリスクを限定することができますし、収益チャンスも増やす事ができます。
大きくねらうことと大きく考えることは違う
先ほどの1時間足の流れをセッションFXトレードの5つのセッションの流れで確認してみましょう。
水色が上昇、オレンジ色が下落の流れです。
月曜日は上昇でスタートし、NY1セッションに114.06をつけました。
火曜日は調整の流れで、1時間足は下げトレンドでNY1に安値113.53をつけました。
月曜日のNY1の売って、火曜日のNY1で買い戻せば0.5円ほどの値幅です。
そして先週のクライマックスが
水曜日のTKO1の安値113.52からLDNにかけての1時間足の反転での上昇。
Wボトムの反転で、大波↑、中波↑、小波↑の最高の波の状態でした。
木曜日のTKO1の寄り付き前に114.55の週の高値をつけてそこが先週の天井で反転しました。
そこからはきれいな下げトレンドが完成。114.10が売りの急所で雇用統計後の反発もここに届かず(売りポジションのストップを114.1の上においていたのでひやっとしましたが)で再度下げて週の安値113.53まで下落して終えています。
私は以前はいかにチャートの底で買って、天井で売るかということばかりを追いかけていました。
たとえば今回のドル円の上昇局面で3円以上の値幅を取るようなイメージです。
トレードのでの一番の目的を「儲ける」ということとすると、大きく取ろうと(狙う)ことが決して比例しないという結論に至りました。
もちろん相場の天底を当てることは快感ですし、自己実現の欲求を見てしてくれますが、儲けるということに関してはちょっと違うかな?と思うようになりました。
デイトレードでの利益の積み重ねは野球で言えば、フォアボールで出たランナーを送りバンドでつなぎ、犠牲フライで1点をとるようなコツコツと積み上げていくものです。
一方大きく狙って利益を取ることは、ホームランを狙って、空振りも辞さないという得点方法のようなものです。
最終的にいかに儲けることができるか?はいかに損失を防ぎ、証拠金の増加に合わせてロット数を上げれるかにかかっています。
毎日10ptの利益をいかにして取り続けることができるか?
そしてどの時間軸のチャートのどこに収益機会を見出すのか?
そしてその局面に集中することができるか?
一発狙いなら無給の日もありますが、デイトレードは地味な作業ですが、毎日を給料日にしてくれる大きなチャンスがあります。
毎日コンスタントに稼ぐことができるようになれば世界が変わります。