プライスアクション 損切り(ストップ)のルール
セッションFXトレードでは潔い損切りが勝ちトレードにつながる。
セッションFXトレードではトレンド方向の確認ができたら、エントリーのポイントは明確でした。
トレンド方向へのエントリー方法が正しくできたら、ストップの位置は明確です。
買いエントリー フラクタル3で安値が確定した次のローソク足の始値で買い
売りエントリー フラクタル3で高値が確定した次のローソク足の始値で売り
トレードでは「エントリーした根拠がなくなったら、ポジションを手仕舞う」というのが守らなければならない大原則です。
よく損切りのストップオーダーを置いていたのに、相場が逆行しだしてストップオーダーを外してしまったり、ずらしてしまったりすることがあります。
たまたま直近の安値の値をつけたあとに急反発して思惑通りの方向に動いて悔しい思いをしたり、損切りをずらして結果として勝ちトレードで終わったりすることもあります。
頭では理解していても、これらの相場の負の経験がストップオーダーをずらしてしまう原因となるのです。
でもこれは数回は良くても、時に、そして長期的に致命的な損失を被ることにつながります。
もう一度確認しますが「エントリーした根拠がなくなったら、ポジションを手仕舞う」のです。
セッションFXトレードのストップオーダーはこの原則に従うだけの非常にシンプルなものです。
手仕舞いをするタイミングは次の2つ
ひとつはエントリー直後に置くストップオーダー
買いオーダーのストップ エントリーしたローソク足の直近安値の下
売りオーダーのストップ エントリーしたローソク足の直近高値の上
そして、もう一つの手仕舞いの条件はトレンドの反転のタイミングで手仕舞う方法です。
買いエントリー フラクタル3で次の高値が確定した時手仕舞う
売りエントリー フラクタル3で次の安値が確定した時手仕舞う
1時間チャートの流れ
Aの安値、Bの安値、Cの安値は1時間足での安値で、15分足では押し目としてとらえて、必ず守らなければならない最大のストップとします。
それではAのエントリーを見てみましょう。
プライスアクション
④でエントリー後、ストップオーダーは②の安値110.15の下に置きました。
この時④のローソク足の始値は110.22でしたので、スプレッドを加味しないストップオーダーまでのリスクは7ptになります。
1時間足でのAの押し目も同じく110.15でしたので、絶対にこのストップオーダーを守らなければいけません。
結果としてその後ストップオーダーにかかることなく、利を伸ばすことに成功しています。
Bのエントリー
プライスアクション
②の安値が確定したあと④の始値でエントリー後、ストップは②の安値110.30に置きました。
この時④のローソク足の始値は110.36でしたので、スプレッドを加味しないストップオーダーまでのリスクは6ptになります。
1時間足でのBの押し目も同じく110.30でしたので、絶対にこのストップオーダーを守らなければいけません。
その後、ストップオーダーにはかかりませんでしたが、⑤⑥⑦の3本のローソク足の組み合わせでフラクタル3の高値が確定しました。
これは、相場の反転での手仕舞いの条件になります。
買いエントリー フラクタル3で次の高値が確定した時手仕舞う
売りエントリー フラクタル3で次の安値が確定した時手仕舞う
この時手仕舞い条件の⑧の始値が110.36でしたので、スプレッド分を除くとほぼ同値での手仕舞いとなります。
その後再度⑨のローソク足で買いエントリーとなり、こちらは⑦の安値にかかることなく上昇しています。
これが基本的な手仕舞いのルールですが、④のエントリーからストップまでの距離が小さく、また1時間足のストップとも重なっているので、⑥の高値の反転を無視してストップにかかるまでキープするという選択もオプションとしてあります。
その際は2回目のエントリーの条件であった、⑦の安値にストップオーダーを引き上げる、もしくはそのまま②のストップオーダーを変えないという選択が生まれます。
いずれにしろ、エントリーがトレンドに沿ったものである場合は無事に利食いができる確率が高まります。
一方、ストップにかかってしまった場合は、売り手と買い手の力のバランスが崩れてしまった可能性(トレンドが変わってしまった)がありますので、手仕舞いして次のトレンドの確定を待つことになります。
プライスアクションで押し目買い、戻り売りのポイントを見つける
最後に「上昇トレンドでの押し目形成を狙ったトレード」を確認しましょう。
1時間チャートは上昇トレンドで、110.30から110.54まで上昇後下落していますが、Bの安値110.30を下回らない限りは上昇トレンドが継続しています。
実際のトレードでは「押し目買い」と言われるもので、1時間チャートの高値110.54からの下落の反転「押し目」をねらう、15分足で買いエントリーのケースです。
プライスアクション
②で①安値を下抜けて①の高値が確定しました。
その後、③④⑤の3本のローソク足でフラクタル3の安値4が確定し押し目買いのチャンスです。
⑥の始値110.43で買いエントリー、ストップは④の安値110.41。
⑦のローソク足で④の安値を下抜けてストップオーダーが約定し損切りとなりました。
その後⑧のローソク足で⑦の高値を超えて、③④⑤⑥⑦⑧の6本のローソク足でフラクタル3の⑦の安値が確定しました。
※この時④⑤⑥は⑦のローソク足に対して包み線となっているため、フラクタル3の基準のローソク足は③となります。
⑨の始値110.47で買いエントリー、ストップオーダーは⑦の安値110.36です。
その後⑦⑧⑨⑩の4本のローソク足で再度フラクタル3の高値⑧が確定しましたが、⑦の安値のストップオーダーにかかることなく、再度⑨⑩⑪でフラクタル3の安値⑩が確定し、同時に1時間足でもCの安値110.36が確定しその後上昇に転じています。
このように、セッションFXトレードでは安値と高値を明確なストップポイントとしています。
まず最初は最小のリスクで機械的に、エントリーした時間軸(15分足)の高値、安値に置くことをおすすめします。
プライスアクションが潜在意識レベルまで理解がすすんだなら、トレンド方向が明確で、リスクを大きく取れる場合は、トレンドの判断につかった1時間足の高値と安値に置くことも可能です。
個人的にはレバレッジをかけたデイトレードの場合、損切りを早くして、再度エントリーするタイミングを待つほうをおすすめします。
また、エントリーを何度も諦めずに行えば、利を伸ばすようなチャートの動きを捉えることが出来ます。