FX トレンドの定義
FXで勝つためにはトレンドの定義をアタマにたたきこむ
FXにかぎらずトレードで収益を上げる上で「トレンド」という言葉の理解を避けて通ることはできません。
トレンドライン、トレンドフォロー、トレンド転換・・・トレンドと言う言葉がたくさんあり、また日々の情報などで使われています。
「値動きから利益を得るFXというゲーム」ではこのトレンドを文章化できるまで理解する必要があります。逆にこのルールがわかれば、FXで勝てるようになるというくらい大切な基本です。
マーケットにはたった3つの現象しか存在しない
投資を少し長くするようになると、いろいろなことを考え始めて「相場は複雑にでわかりにくい」という考えを持つようになります。
でもそれは情報によって相場が歪められているからであって、本当のところは極めて単純に機能しています。
もっともシンプルな観点でみると、相場には3つの現象しか存在しません。
(1)上昇
(2)下降
(3)横ばい
デイトレードは相場(チャート)の状況をこの3つのいずれかに当てはめて選択して、売るか?買うか?何もしないか?の行動を取ることです。
とても単純ですね。
前回解説した「相場で価格が上がったり、下がったりする理由」の視点で見ると
(1)価格が上昇するという現象は、買いが売りを上回っている状況
(2)価格が下落するという現象は、売りが買いを上回っている状況
(3)価格が横ばいするという現象は、売りと買いの力が拮抗している状況
となります。
例えば経済指標で米国の雇用統計が良かったけど、ドルが売られるとします。
良いニュースが流れたのに、価格が下がっている。
この意味することはたった一つ 「ドルの売り手が買い手を上回っていた(買い手より売り手のほうが多かった)」 ということだけです。
いろいろと下がった理由を探しても(NFPは改善したけど平均時給が下がっていたとか、前月の値が修正されたとか)、お金は1円足りとも儲かりません。
そんなことは、トレードをしないアナリストなどの仕事にしておきましょう。
トレードの目的は唯一「儲ける事」なので、雇用統計の予想が当たってもその後の動きで利益が出なくては意味がありません。
さて、実際のトレードでは、これらの状況を補う言葉として「トレンド」と言う言葉をよく使います。
(1)と(2)にトレンドと言う言葉を付け加えて「上昇トレンド」、「下降トレンド」、そして(3)の横ばいの状況を「レンジ相場」と呼びます。
トレードでは「トレンドに逆らうなと」いう格言がありますが、「上昇トレンド」の場合ある程度ポジションを取るタイミングが悪くても、エントリーの価格が悪くても、買い方向でのエントリーなら勝ちトレードで終わる可能性が高くなります。
一方「上昇トレンド」にも関わらず売り方向でのエントリーをした場合、勝率は極めて低くなり、また仮に勝ちトレードで終わることが出来てもかなりストレスの高い時間(しんどいトレード)をすごさなければなりません。
このようにトレンドに沿ったトレードを「トレンドフォロー」といい、勝率が高いことはもちろんですが、精神的にも楽で、かつ利食いまでの時間が早くできる可能性が高い傾向にあります。
FXのトレンドってなに?(トレンドの定義)
じっさい相場の世界では「トレンド」と言う言葉は、これでもかというくらい出てきて、トレードでは馴染み深く意味のある言葉ですが、インターネットで調べてみると次のように書かれています。
なんとなく雰囲気はわかりますが、ちょっと具体性にかけます。
まずは時間軸ですが、長期って?どのくらいの期間をさすのでしょうか?
一定方向への価格の動きは何をもって一定を指すのでしょうか?
正直この説明をもってトレードで具体的にエントリーのタイミングや方法を説明していくことは難しいと思います。
では一体どの状態が「上昇トレンド」で、どの状態が「下降トレンド」なのでしょうか?
もちろんいろいろな基準でトレンドを表現することはできますが、このサイトで具体的なトレード手法を伝えていくにあたり以下のような基準でしめし、これを「トレンドの定義」と呼ぶこととします。
トレンドの定義
上昇トレンドとは、高値を更新し、安値が切り上がった状態
下降トレンドとは、安値を更新し、高値がきり下がった状態
トレードで使う時間軸は日足や5分足などそれぞれ違うことがありますが、チャートの形状と上昇下降の概念はどの時間軸でも変わらないものです。
チャートの形状には「相似性」があります
ですので、長期とか短期とかの時間の概念を外して、トレンドとはシンプルに相場の強さを表現することとします。
こちらの図は「上昇トレンド」をあらわしています。
直近の高値がその前の高値を上回っています。これが 高値の更新 です。
そして 安値の切り上がり は、直近の安値がその前の安値よりも上にある状態をさします。
この2つの条件がチャート上で確認できれば「上昇トレンド」ということになります。
こちらはさきほどと逆のパターンで、直近の安値がその前の安値を下回って、 安値を更新 しています。
そして直近の高値がその前の高値よりも下にあり 高値が切り下がっています 。
この2つの条件の確認により「下降トレンド」ということになります。
そして最後に横ばい相場です。
高値を抜けたと思ったら跳ね返され、安値を割り込んだと思ったら買い戻されたりという往来相場で、俗にレンジ相場と呼ばれるものです。
こうなるとトレンドがなかなか発生せずに、小さな損失を被るというパターンに陥るのでできれば回避したいパターンですね。
ちょっとむずかしかったですか?
ここからさき、全てのトレードでエントリー、ストップ、トレンド転換を具体的に説明するにあたり「トレンドの定義」が基本となりますので、しっかり理解しておいてください。
カズボン
2019年9月23日 @ 11:39 AM
自分は自営業で住宅設備の仕事を長年してきましたが、65才を過ぎた辺りから以前の様な機転の効いた仕事が出来なくなって来ました。
7年前から始めたFXで生計をたてたいと思い
トレードをしていますが、不安定で毎月 若干の
赤字を出しています。勉強して稼ぎたいと思います。
しろふくろう
2019年9月24日 @ 7:54 AM
コメントありがとうございます。
トレードも事業も自分ではコントロール出来ないことがたくさんありますよね。
このブログでお伝えできることは、一環して流れには逆らわないことです。
日足でも15分足でもトレンドの定義は同じですので、ぜひ極めてください。